エクステンションの翻訳についてSP Page Builder編

Joomlaの機能拡張(エクステンション)は大量にありますが、日本語化されているものは少ないため、自分で日本語化する必要が出てくる場合が多くなります。

色々試行錯誤しながら、翻訳していますが、概ね方法が確定してきました。本来ですとその機能拡張の詳細に対して理解した上で翻訳しなければいけませんが、例えば今回アップロードした SP Page Builder のメインファイルの場合3,000行以上の翻訳が必要でありそれらを手作業で行うのにはよっぽどの時間が必要です。

このため、Google翻訳を使うことにしました。

1.元の言語ファイルをみつける

まず、アップロードした元の SP Page Builder のZIPファイルを解凍して、言語ファイルを見つけます。大抵は language Folder などに入っていますが、物によっては違うので、探すのが大変な場合もあります。概ね、en-GB(英語の言語ファイルである宣言) ではじまる ini ファイルです。今回は3つの言語ファイルが見つかりました。

language/admin/en-GB/

  • en-GB.com_sppagebuilder.ini
  • en-GB.com_sppagebuilder.sys.ini 

language/site\en-GB/

  • en-GB.com_sppagebuilder.ini 

上記は管理画面用で下記は表のページ用ですが両方とも翻訳する必要があります。

 

2.言語ファイルをリネームして取っておく

上記の3つのファイルをリネームして複製します。

  1. ja-JP.com_sppagebuilder.ini(管理画面用言語ファイル)
  2. ja-JP.com_sppagebuilder.sys.ini(管理画面システム・メニュー等に利用される言語ファイル)
  3. ja-JP.com_sppagebuilder.ini(フロントエンドなどで利用される言語ファイル)

今回は上記の様にリネームします。ja-JPというのが日本語の言語ファイルを意味しますのでこの部分だけ書き直すわけです。

3.Google翻訳で翻訳する

これら3つのファイルを翻訳するわけですが、言語ファイルの構造

変数テキスト=”ここにその訳文”

という構造に成っています。例えば構文のサンプルです。

元の構文

COM_SPPAGEBUILDER_PAGE_SAVE_SUCCESS="Page successfully saved."
COM_SPPAGEBUILDER_PAGE_TITLE_REQUIRED="Page title is required."
COM_SPPAGEBUILDER_PAGE_EDIT="Edit Page"
COM_SPPAGEBUILDER_PAGE_CHECKED_OUT="Checked Out"
COM_SPPAGEBUILDER_ERROR_PAGE_NOT_FOUND="Page Not Found"
COM_SPPAGEBUILDER_ERROR_EDIT_PERMISSION="You are not permitted to edit this page."

これをこう書き直せばいいとなります。

COM_SPPAGEBUILDER_PAGE_SAVE_SUCCESS="ページは正常に保存されました。"
COM_SPPAGEBUILDER_PAGE_TITLE_REQUIRED="ページ タイトルが必要です。"
COM_SPPAGEBUILDER_PAGE_EDIT="ページの編集"
COM_SPPAGEBUILDER_PAGE_CHECKED_OUT="チェックアウト済み"
COM_SPPAGEBUILDER_ERROR_PAGE_NOT_FOUND="ページが見つかりません"
COM_SPPAGEBUILDER_ERROR_EDIT_PERMISSION="このページの編集は許可されていません。"

 以前はこの英語の部分をGoogle翻訳にコピペして一文節ごとに翻訳していました・・これ時間かかります。そこで、全部まとめて出来ないかと思い、試しに全文(といってもGoogle翻訳では5000文字まで)を貼り付けてみましたそうしたらあら不思議できるではありませんか!

つまり下記のままの文書を翻訳するとちゃんと必要な部分だけ日本語にできます。

screenshot translate.google.com 2023.02.25 10 02 18

あとはこれらを効率よく置き換えていけばいいわけです。

ここで重要なのは、時々Google翻訳が ” ダブルクオーテーションマークなどを 」 などに書き換えてしまう場合が出てきます。

これを監視する必要があり、例えば、Microsoftの Visual Studio Code などのエディタを使って、構文に間違いがある場合視覚的に分かるようにしたほうがいいでしょう。

 下記は一部に ” が抜けていた場合でこのまま使うと、言語表示がグチャグチャになります。

 

 2368

 12364

 

 ここまで出来たら、それぞれの3つのファイルを所定の場所の日本語フォルダにアップします。

4.言語ファイルのアップロード

先の3つのファイルを日本語化出来たらそれらを言語ファイルフォルダにアップします。

Joomla4の場合言語フォルダ(ディレクトリ)は概ね2つです。そのどちらかないし片方に言語ファイルをアップロードすれば自動的に感知され適応される事になります。

言語フォルダのディレクトはこんな感じです。

fasa

 

 この ja-JP フォルダの中に先に作った言語ファイルを入れます。管理用分は administrattor folder 内の language フォルダー内です。これで日本語化ができているはずです。みなさんも頑張ってみましょう。そのうえで他のエクステンションの日本語化が出来たらぜひ教えてください。